ナノをキーワードにした高機能セラミックス材料に関する研究

人肌の温度で高機能なセラミックスナノ粒子を作れるか?

 皆さんは人肌の温度(40℃以下)でセラミックス材料を作れると思いますか?

人肌程度の低い温度でしかも簡単なプロセスで面白い機能を持ったセラミッックス材料を作るための研究を我々は行っています。

 ここに示した例は、蛍光発光特性を有する酸化亜鉛のナノ粒子の例です。我々の研究室では、水酸化亜鉛という非常に安価な原料を用いて反応温度35℃というセラミックス材料の合成温度としては非常に低い温度で高い蛍光発光特性を有する酸化亜鉛粒子を合成することに成功しました。また、この方法は簡便でありながらナノ粒子の二次凝集構造を制御できるなどの面白い特徴をたくさん持っています。この技術は、蛍光発光を利用した様々なディスプレー開発へ応用する事が出来ます。

 

 

ナノテクノロジーを身近なものに

 セラミックスナノ粒子は様々な機能を持っています。その機能をもっと我々の生活に近いところでうまく使うことによって我々の生活をより便利にする事が出来ます。その応用の一つに光触媒の技術があります。酸化チタンは光を吸収しそのエネルギーで様々な有機分子を分解することの出来る光触媒活性を有しています。酸化チタンをナノ粒子化する事で触媒活性を向上させる事が出来ます。さらに、ナノ粒子を用いることで、窓ガラスや建物の壁などに丈夫なセルフクリーニング効果を有する光触媒薄膜を簡単に作成する事ができます。この光触媒の技術は光エネルギーを有効に利用するものとしてこれからの更なる発展が期待される技術分野です。

 

 

 


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