磁石でアルミを引きつけられる!?

 磁石に付くもの付かないもの、小学校の理科の時間に調べたことがあるでしょう。1円玉はどうでしょう。アルミだから付きませんでしたね。

 しかし、付ける方法があるのです。発電器の原理は、導体が磁力線を横切るとき電流が流れることを利用しています。アルミの近くで永久磁石を動かすと、発電器と同じでアルミに電流が流れます。電流が流れると電磁石になります。電磁石と永久磁石の間では当然引き合ったり、反発し合ったりします。その結果、1円玉の近くに永久磁石を近づけておいて急に離すとアルミは永久磁石に引っ張られる力を受けます。

 永久磁石を急に近づけたり離したりしたときアルミが動くのは風や振動のせいだと思われる可能性があります。1円玉を糸で吊し、間をガラス板やアクリル板などで遮っておいて磁石を急速に近づけたり離したりしてみてください。アルミが磁石に引きつけられることがわかります。

 

追加の話題:アメリカでは、5セントのことをニッケルと言います。金属のニッケルは磁石に付きます。ところが、ニッケルという名前のアメリカの5セントは付きません。カナダのコインはアメリカそっくりです。やはり5セントの名前はニッケルです。このニッケルは磁石に付きます。違いは何でしょう。実はニッケル硬貨はより安い銅で薄めてあるのです。アメリカは薄めすぎて磁石に付かなくなったのです。


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