絵の具、赤と緑で黄色にならない?

 絵の具の3原色は赤(厳密にはマジェンタと呼ばれる赤紫色)、青(厳密にはシアンと呼ばれる青紫色)、黄ですが、カラーテレビの3原色は赤青緑です。両者の色の混ぜ方は異なっています。前者は減色混合、後者は加色混合と言われます。カラーテレビでは赤と緑を混合して黄色を出しています。では、絵の具ではどうでしょうか。実際混ぜると黄色にはなりませんね。では、赤と緑の絵の具で黄色を出すことは不可能でしょうか。常識的にはその通りです。

 しかし、先入観にとらわれていては進歩はありません。絵の具を単に混ぜるといわゆる減色混合になるのです。赤と緑の光が足される形にしてやれば黄色になるはずです。方法はあります。赤と、緑の線を重ならないように交互に塗っていくのです。そして、遠くからみれば赤の部分からの光と、緑の部分からの光とが足されて黄色に見えることでしょう。ただし、暗くなります。暗い黄色は黄色と見なせないかもしれません。対策はあります。黄色にしたい部分の周りはすべて黒にするのです。また、絵の具を塗った部分には明るい光をあてます。これで絵の具で黄色を出すことができます。


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