参加費:講演会は無料(どなたでも参加できます)
懇親会 3,000円(当日申し受けます,担当者まで予約をして戴けると幸いです)
「最近活発に研究されているナノカーボンならびにナノ細孔性配位高分子(MOF)を中心にそれらの細孔構造の特徴と吸着機能について発表する。ナノカーボンは単層カーボンナノチューブ,二層カーボンナノチューブ,単層カーボンナノホーンについてであり,MOFは銅系MOFである。ナノカーボン類については,超臨界水素の吸着性,あるいは低温における水素と重水素の量子効果による分子篩特性などを紹介する予定である。銅系MOFについては,異常なほぼ直角の吸着立ち上がりを示すが,二酸化炭素およびメタンについてその現象を示し,それらがクラスレート形成によることを紹介する。二酸化炭素については可逆的吸着であるにもかかわらず特定の結晶軸方向に約50%の伸びが観測される。これらの吸着特性とは別に単層カーボンナノホーンが触媒の担体としても有効かと考える例を紹介する予定である。」2. 「軽油超深度脱硫触媒の開発」
「ディーゼル燃料である軽油をサルファーフリー(硫黄分10ppm以下)にすることにより,ディーゼル排気ガス浄化装置の機能が向上し,大気汚染物質である窒素酸化物(NOx),粒子状物質(PM)を大幅に低減することが可能となる。コスモ石油(株)は、近年重要度が増す軽油超深度脱硫触媒の研究を行い,サルファーフリー軽油の製造に適した高性能脱硫触媒の開発に成功した。本講演では軽油サルファーフリーの背景,開発触媒の特徴,活性評価結果,及び商業実績等について紹介する。」3. 「複合金属酸化物触媒の新しい構築法の開発」
「固体触媒では多くの機能集積を「ナノ」レベルで構造的,空間的に構築することが最近ますます重要になってきていて,特に接触酸化反応用触媒ではその要求レベルが高く,開発は容易ではない。我々は,ナノレベルでの機能集積を目的に,デザイン可能な金属酸化物触媒調製法を展開し,新しい構造構築を進め,それに基づく触媒機能発現を達成してきた。またマクロ空間構造を制御した複合金属酸化物の合成法の開発を進めてきた。講演ではナノクラスターの格子からなる新規なMo3VOx酸化物触媒の合成と酸化触媒機能,そして複合金属酸化物触媒のナノアーキテクチャーを紹介する。」
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「千葉地区触媒講演会」
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