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バイオマテリアル研究室

http://chem.tf.chiba-u.jp/gacb02/
saito umeno  
教授 斎藤 恭一
1号棟214号室
准教授 梅野 太輔
1号棟313号室
 

研究内容

  1. 放射線グラフト重合法を用いた表面機能化と産業応用 (斎藤)

    私たちが食べているりんごがおいしいのは「グラフト(graft)」のおかげです。グラフトを日本語にすると,接ぎ木(つぎき)です。"丈夫な"幹の枝を切り落として,そこに"おいしい"りんごのなる枝をくっつけると,"おいしい"りんごのなる"丈夫な"木が出来上がります。私たちは,この役割分担された木を真似て,役割分担された役に立つ高分子材料を作ります。"おいしい"機能をもった高分子鎖を,用途に合った形をした"丈夫な"幹ポリマー(基材と呼びます)に取り付けます。現在は,放射性物質(セシウム,ストロンチウム)を捕まえる機能をもつ材料を作製し,除染現場で使用されつつあります。また,ハイブリット自動車に使用される磁石からレアメタルを回収できる材料づくりの研究も進めています。

  2. タンパク質・核酸・細胞機能の創出(梅野)

    天然物に限らずあらゆる化成品?燃料、高分子材料から医薬まで?を生物生産するために,合成生物学(Synthetic Biology)の新手法を研究しています。また,タンパク質/核酸型のさまざまな機能分子を開発しています:
    1. 自然界に存在しない新反応を触媒する,新規酵素の創出
    2. 受容体タンパク質の改造→バイオセンサの創出
    3. タンパク質の集合過程の作り替え→新規なナノ構造体の構築
    上記3つの分子工学の所産を「集積」(組み合わせ)して,複雑な合成経路を構築したり,検知→演算→出力をこなすコンピュータのような機能を細胞の中に作りだしたりしています。細胞の中は,何万種の夾雑物がひしめく世界。その中でどのように複雑な分子機能を作り出し,信頼性をもって働かせられるか。その方法論を皆で模索しています。