研究内容
- 湖沼など水道水源の富栄養化メカニズムの解明 (千葉工大,千葉県環境研究センターとの共同研究)
手賀沼や印旛沼などの富栄養湖沼ではプランクトンが夏にアオコとして大発生しています。当研究室ではアオコ発生の抑制を目的として,千葉工業大学,千葉県環境研究センターと連携して,代表的な2種のプランクトン(善玉と悪玉)の共存下で競合培養した場合に,どのような水質条件下(栄養塩濃度や温度など)で優占種が変化するかの再現実験を行っています。研究結果をもとに,アオコ発生予測や抑制対策について千葉県等に提言をしていきます。
- 活性炭による水質汚染物質の吸着・分解メカニズムの解明(H20-22 年度,科学研究費補助金研究)
吸着は有史以来,広範に使われてきた技術ですが,吸着メカニズムについては,未解明な部分が多く,吸着剤の設計や選定も経験やノウハウに頼る部分が多く残されています。当研究室では吸着速度,吸着平衡を測定し,データの数学的解析によって,汚染物質の吸着メカニズムの解明を進めています。
- 高表面積で高機能な炭素系吸着・調湿材料の開発
木質材料,牛糞堆肥など多様な原料から高表面積(500〜3000m2/g)の炭素材料(活性炭)の低コスト製造法を確立することを目指して研究を進めています。また,物理的・化学的処理により細孔構造や表面状態を変化させ,水中の有機汚染物質や重金属イオンなど多様な汚染物質の吸着除去,燃料油中の硫黄化合物の除去,あるいは,床下等の湿度調整に適した炭素材料の製造技術について実験的に検討を進めています。
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