2:前遷移金属触媒の表面ナノ構造設計とダイナミック構造解析
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貴金属の代替材料として,前遷移金属が注目されていますが,これらを担体表面上にナノスケールで設計することで新たな触媒へと活用しています。ひとつはナノクラスター化することによる特異な機能の創出であり,また炭素や窒素を組み込んだカーバイド,ナイトライド触媒へと転換するものです。これらをXAFSという手法を利用して,原子レベルで構造を解明するだけでなく,触媒反応中の構造変化についても明らかにしています。これにより新たな触媒設計への指針を得ています。
またナノ空間を用いた光触媒の設計を行い,炭化水素の光酸化反応へと応用しています。ナノ構造の違いにより,光触媒反応の選択性を制御することが可能となっています。
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