iGEMとは

iGEMはThe international Genetically Engineered Machine competitionの略。

いわば、生物版「ロボコン」です。生物的素材(蛋白質,DNA,大腸菌やその一部)のみからなる「ロボット」を組み立て,その機能とアイデアを競います。もっと具体的には、遺伝子組み換え技術を駆使して細胞のふるまいを再プログラムして、ロボットのように自在に操ることを目指します。


「お題」がない?

ロボコンと一番違うところ、それは、テーマを参加チームそれぞれが決めることです。今までには無い、 あっと驚くロボット機能を小さな細胞に詰め込んでみせたチームが賞と尊敬を勝ち得る「ゴール」のデザインコンペ!。 ユーモアと独創性。これらは日本人にだって、否、日本人にこそ、溢れている。それを実証する機会です。昨年のわれわれは「Most Creative Brainstorming」賞をいただいています!


生物ロボット?

百聞は一見にしかず。今までいくつものロボが作られてきました。これらはこのページ(準備中)で紹介しています。


「もの作り」というアドベンチャー

最先端の生物工学を学ぶのも楽しいですが、iGEM CHIBAは、工学者としての「実現力」「コミュニケーション能力」を鍛える道場でもあります。素晴らしいアイデアも、実現しなけりゃただのアイデア。実現へ向けた数ヶ月の七転八起の日々により、あなたは知的生産とは何かを学ぶでしょう。研究や開発活動に対する漠然とした(子供っぽい)イメージは払拭されているでしょう。思い通りロボットが完成したら、生物工学の最先端技術として学術論文に掲載され、世界中から注目を受けるでしょう。研究者にとって最上の報酬です。


どう戦う?

チーム構成も、戦い方も、チームによってまちまち。昨年のiGEM CHIBAの年報(準備中)をみてください。昨年のiGEM CHIBAは、7月まで企画を練り、お盆すぎからベンチ(実験台)に立ちロボットの制作をしました。作業期間はおよそ2ヶ月。この間、メンバーどうし交代し合って昼夜を問わず実験しました。その成果を、11月ボストンで開かれるJamboreeで、学会形式(posterおよびoral)で発表しました。帰国後には一年を振り返り、その研究活動のShort reportを執筆。


iGEM小史(詳しくはOfficial Site参照);

マサチューセッツ工科大学の生物工学実習講義が、生物版『大学対抗ロボコン』に進化したものです。Microsoft社のバックアップのも と2005年に国際化し,4カ国計17の大学チームが競い合いました。でも、日本代表の参加なくして国際大会とは呼べません。それに応えるかたちで,iGEM CHIBAは2006年4月に結成しました。2006は様々な国からさまざまなバックグラウンドを持つ37のチームが参戦しました。今年はそれを超えるチームが参戦することでしょう。 まだ二年目ながら、iGEM CHIBAは、東京連合とともに、アジアの老舗チームです。2007年は、Rookie yearよりプレッシャーは大きいですよ。サポート体制もだいぶ改善しました。 私たちの際立つ特徴は、化学系「カルト集団」であること。今年は更にその色を出して、世界のどこにもない、ユニークな生物ロボットを目指しましょう。