iGEMのすすめ


iGEMは、「ロボコン」の全てがある!

ロボコンは、「あたまでっかち」ではなく、知識を建設的に運用できる人材の育成
(1)もの作りに必要な種々の能力をOn the Job形式で(体験的に)学べること
(2)知的生産におけるチームワークを学べること
(3)遂に「学ぶ理由」を得ること
そしてなによりも、
(4)もの作りの楽しさとワクワク感、そしてその難しさを学べること、
にあります。
iGEMは、素材こそ違えど,ロボコンが与える全てのエッセンスが含まれています。


"iGEM"ers = 新しい学問と産業を拓く尖兵

ふつうのロボコンは,与えられたゲーム(障害物競走や球技など)のルールに沿ってロボットをつくり,そのパフォーマンスを競います。つくるのは純粋な競 技専用ロボットであり、他の使い道はない。それが世界最先端の新技術を開き,人類共通の財産として将来的にも使われたりなどは、期待されてはいません。

iGEMは違います。あなたの作るロボットがちゃんと動いたなら、それは人類史上初の技術を誕生させたことになるのです。あなたの成功は,遺伝子工学, 生物工学の分野にブレークスルーをもたらします。一流の研究者に認知され、そして使われ始めます。作品は,DNA(遺伝子)という生物共通のフォーマッ トでコピーされ,世界中の技術者が享受することになります。実際,2005年のiGEMプロジェクトの中には,世界を驚かせる大きな成果もありました。 2006はもっと凄いことになるでしょう。


iGEMは次世代リーダーの大量生産技術!

研究の世界では、課題設定能力は最も重要な素養です。 しかし、これを教えてくれる講義も教科書も、この世界には存在しません。創造性は体験を通じて自己開発するしかない。今まで,これを鍛える教育プログラ ムは殆どありませんでした。 4年生で行う卒業研究や大学院の研究は,案外,創造力のTrainingにはならないものです。研究目標そのものは研究室の主宰者が設定するので、その 下で働く学生は、「実現力」や専門知識は鍛えられても、遂に「目標のデザイン能力」は鍛え損なうのです。 一方でiGEMは,課題そのものを自分たちで探させる。その目標の面白さ,気高さ,独創性を競う。iGEMはいわば、「目標のデザインコンペ」です。若 者たちが「独創的であれ」とプレッシャーをかけられる、極めて貴重な場を与えます。

iGEMはもう一つ、リスクのマネージメント法も教えてくれます。新技術の開発に関わりたいなら、リスクマネージメントが上手くないと成功しません。これも、普通の教育カリキュラムではなかなかトレーニングできない素養です。 研究室に所属して行う研究でも、重要な責任を負うことになります。しかし所詮は「教育」研究。研究の大枠のところで間違っていたらば,それは大部分、先生のせいでしょう。 一方,もし皆さんのデザインしたロボットが誰かによって作られたことのあるものだったなら、万一、ロボットが決して現在の我々がつくれないものならば、 皆さんは失敗するためだけに、何ヶ月も必死で無駄な努力したことになります。皆さんの力不足や考えの甘さは、皆さん自身にふりかかる。リスクは自分たちで負わされる。徹底的な事前準備と危険回避/分散をしておかないと、ひどいめにあう。

iGEMの教育プログラムとしての秀逸さは、既に証明されつつあります。日本初代のiGEMersたちは、たった数ヶ月の間に信じられない「進化」を遂 げました! iGEMは、皆さんの持っている秘めた能力を全解放します。日本の高等教育の穴を埋め,研究者社会の次世代リーダを育てる、斬新かつ究極的 なプログラムです。