計測化学研究室では、論理的思考をもとに自ら研究をすすめる自主性を最も大事にします。したがって、どんな説明・主張にも論理的であることを身につけてもらいます。研究室が全員で討論する場として、週1回のセミナー(論文紹介、装置原理紹介、研究レビュー)と3カ月に1度行う研究報告会、研究グループ(レーザー分光・陽電子消滅)それぞれのミーティングを随時行っています。また、希望者が専門書を読破する勉強会を自主的に開催しています。卒業論文といえど世界で初めてのことをするわけですから、失敗の連続です。それだけにうまくいったときの喜びも増すことでしょう。それには「実験して・実験して・考える」ことが大事です。
計測化学研究室にきて、原子・分子の検出法を開発して、まだ誰も見ることのできなかったそれらの挙動を議論しませんか?
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最近の卒論・修論テーマの例 |
レーザー分光(膜・界面)
膜張力・流動性計測によるイオン-生体膜間相互作用のアニオン効果
準弾性レーザー散乱法による気液界面を自走するリキッドマーブルの運動駆動力
準弾性レーザー散乱法による液液界面でのオレイン酸ナトリウム船集団運動の機構解明
ローダミン6Gをプローブとした三相系化学振動機構の解明
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陽電子消滅
陽電子消滅法による純 Niの水素脆化支配欠陥果
陽電子消滅法によるカーボンブラック充填イソプレンゴムの自由体積
陽電子消滅法を用いた水素脆化純鉄中の水素安定化欠陥分析
陽電子消滅法によるゼオライト細孔内の化学状態
陽電子消滅法を用いたオーステナイト系ステンレス鋼における水素脆化
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卒業生の進路 |
(博士前期課程修了)
京セラ(株),
古河電気工業(株),
(株)ディスコ,
ソニーLSIデザイン株式会社,
株式会社デンソー,
アビームコンサルティング株式会社,
株式会社ニコン,
パナソニック株式会社,
トヨタ自動車株式会社,
JFEスチール株式会社,
富士通株式会社,
ほか
(学部卒)
原子力規制庁,
ダイキン工業(株),
株式会社イトグチ,
キョーラク株式会社,
蝶理株式会社,
富士ゼロックス株式会社,
TIS株式会社,
株式会社鎌倉新書,
NTTテクノクロス株式会社,
ほか
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| 研究室での一年間 |
3月下旬から4月 | 導入実験(レーザー・陽電子ともにテーマを体験) |
| 研究室ゼミスタート |
4月下旬GW前 | 卒業研究テーマを決定 |
5月 | 卒業研究スタート |
| 9月までには一人で実験ができるように |
7月から8月中旬 | 院入試を受験する4年生は受験勉強 |
9月 | 本格的卒業研究スタート |
1月上旬 | 卒業研究発表中間報告 |
2月中旬 | 卒業研究発表会 |
3月初旬 | 卒業論文提出 |
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「計測化学研究室は自発性が求められます。先生方は、アドバイスはくれますが、「こうしなさい」と言われることはありません。学生1人1人が自分の考えを持ち、先生や友人と議論しながら実験を行います。「なぜそうなるのか?」と物事の本質を聞かれ、最初は答えられないことが多いのですが、化学や実験について、どう考えれば良いか身につきます。発表力を身に付けたい人にもお薦めです。早い時期からパワーポイントを使って発表するので、卒研発表のときも安心です。」(M1男子) |
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「先生方、先輩、同期みんな厳しくて、やさしいです。研究テーマも物理・化学・生化学と幅広いので、いろいろな知識を得ることができる=視野が広がるということじゃないでしょうか。まだまだわからないことだらけの毎日ですが、楽しく過ごしています!」(B4女子) |
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