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研究方針 炭(炭素材料)の構造を解明し、構造を制御することにより、炭素材料の新たな可能性を探求します。 目的   炭素材料は、一般的に構造が複雑です。構造が明らかな原料を使用して、炭素化後に原料骨格が残るよう脱水素させ、構造制御された炭素材料を調製しています。現在までにピリジニック窒素(制御率 92%)[1]、ピロリック窒素(94%)[2]、ベーサル窒素(第三級窒素)(98%)[3]が制御された炭素材料などを開発しています。
[1] Carbon 198 (2022) 411-434 [2] Carbon 222 (2024) 118904 [3] Carbon 203 (2023) 498-522   炭素材料の構造は、一般的に極めて複雑で解析が難しく、正確に構造を把握できていません。XPS[4]やIR[5]、Raman分光分析などの実測結果を、コンピューターを利用したスペクトルの計算結果と炭素材料の生成機構を解明するための反応分子動力学計算を使用して解析し、短時間での高精度構造解析を目指しています。 Reprinted with permission. Copyright (2021) Elsevier. [4] Carbon 185 (2021) 342-367 [5] Anal. Chem. 90 (2018) 10724-10731 [6] ACS Appl. Mater. Interfaces 10 (2018) 40710-40739   構造制御された炭素材料は、電極や触媒[7]等の種々の応用において高特性を示す可能性があります。 Reprinted with permission. Copyright (2016) Elsevier. [7] Carbon 109 (2016) 208-220 ----------------------------------------------------------------------------------------- これまでに御協力いただいた団体 |